こんにちは。Windows 11でファイルのデフォルト保存先がOneDriveになってしまう問題は、いくつかのステップで解決できます。Officeアプリとシステム全体の設定をそれぞれ変更することで、意図した通りにローカルの「ドキュメント」フォルダへ保存されるようになります。
ステップ1:Microsoft Officeアプリケーションの設定変更
まず、WordやExcelなど、Officeアプリケーションのデフォルト保存先を変更します。 これにより、Officeドキュメントは直接PCに保存されるようになります。
WordやExcelを開き、左上の「ファイル」メニューをクリックします。左下の「オプション」を選択します。「オプション」ウィンドウが開いたら、左側のメニューから「保存」をクリックします。「既定でコンピューターに保存する」のチェックボックスをオンにします。 すぐ下にある「既定のローカルファイルの場所」のパスが、ローカルのドキュメントフォルダ(例: C:\Users\あなたのユーザー名\Documents
)になっていることを確認し、なっていなければ設定してください。 「OK」をクリックして設定を保存します。ステップ2:Windowsシステム全体のデフォルト保存先を変更(レジストリ編集)
次に、Office以外のアプリケーションにも影響する、システム全体の「ドキュメント」フォルダの場所を修正します。この作業にはレジストリの編集が含まれるため、実行する前にシステムの復元ポイントを作成するか、レジストリのバックアップを取ることを強く推奨します。
「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。regedit
と入力し、Enterキーを押してレジストリエディタを起動します。レジストリエディタの上部にあるアドレスバーに、以下のパスをコピー&ペーストしてEnterキーを押します。HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders
右側のリストから「Personal」という名前のエントリを探し、ダブルクリックします。「値のデータ」の欄がOneDriveのパスになっているはずです。これを以下の値に書き換えてください。%USERPROFILE%\Documents
「OK」をクリックしてウィンドウを閉じ、PCを再起動します。これらの手順により、ほとんどのアプリケーションでファイルの保存先が、OneDriveではなくPC上の「ドキュメント」フォルダになります。