ExpressVPNのようなVPNソフトウェアは、システムのネットワーク機能と深く連携するサービスやドライバを実行しているため、アンインストール後もプロセスが稼働し続け、ファイルがロックされて削除できないことがあります。 以下の方法を順番に試すことで、解決できる可能性が高いです。
方法1:ネットワーク接続の無効化
まず、最も簡単で安全な方法です。
Windowsキー + Rを押し、ncpa.cpl
と入力して「ネットワーク接続」を開きます。「ExpressVPN Wintun Driver」など、ExpressVPNに関連するアダプターを右クリックし、「無効にする」を選択します。その後、C:\ProgramData\ExpressVPN
フォルダの削除を再試行します。方法2:コマンドプロンプトによる所有権の取得と強制削除
方法1で解決しない場合、コマンドラインを使って強制的にフォルダの所有権を取得し、アクセス許可を変更することで削除できます。
スタートメニューで「cmd」と検索し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。 以下のコマンドを1行ずつ実行します。フォルダ全体を対象にするため、パスの最後にワイルドカードは付けず、フォルダパスそのものを指定します。takeown /f "C:\ProgramData\ExpressVPN" /a /r /d y
icacls "C:\ProgramData\ExpressVPN" /grant administrators:F /t
エクスプローラーからフォルダの削除を試みるか、続けて以下のコマンドで削除します。rd /s /q "C:\ProgramData\ExpressVPN"
方法3:セーフモードでの削除
上記の方法でも削除できない場合、バックグラウンドで未知のプロセスがファイルをロックしている可能性が高いです。セーフモードで起動すると、必要最小限のドライバとサービスしか読み込まれないため、ファイルのロックが解除されることが期待できます。
「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」を開きます。「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリックします。再起動後、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択します。メニューが表示されたら、4またはF4キーを押してセーフモードで起動します。 セーフモードで起動後、エクスプローラーからC:\ProgramData\ExpressVPN
フォルダの削除を試みてください。 これらの手順のいずれかで、ほとんどの場合、残存ファイルを安全に削除できるはずです。