このサイトを正しく表示するには、最新のブラウザを使用し、Javascriptを有効化してください。

Windows 11：プロセッサの電力設定（EPP）が効かない問題の解決策

おがわきみひ

Lenovo ThinkPad X1 Carbon（第6世代）をWindows 11にアップデートしてから、AC電源接続時にCPUの挙動に問題が発生しています。

軽い作業をしているだけなのに、CPU温度が異常に高くなり、冷却ファンが常に最大速度で回転してしまうのです。Windows 10の時は、powercfgコマンドでEPP（Processor performance energy preference policy）のAC接続時の値を調整することで、この問題を解決できていました。

ThrottleStopというソフトウェアで確認すると、AC接続時のEPP値が常に0（最大パフォーマンス優先）に固定されているようです。バッテリー駆動時は適切な値（178/153/84）に変動します。Windows 10で使っていたコマンドは、Windows 11では効果がないように見えます。

以下にpowercfg -queryprofileの実行結果を添付します。Windows 11の電力管理機能に詳しい方がいらっしゃいましたら、このEPP値を適切に設定するための正しいコマンドや、新しいアプローチについてご教示いただけないでしょうか。

Microsoft Windows [Version 10.0.22631.4169]
(c) Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Windows\System32>powercfg -queryprofile
Power Scheme GUID: 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e  (Balanced)
  GUID Alias: SCHEME_BALANCED
  Profile GUID: 0aabb002-a307-447e-9b81-1d819df6c6d0  (SustainedPerf)
    GUID Alias: PROFILE_SUSTAINEDPERF
    Power Setting GUID: 36687f9e-e3a5-4dbf-b1dc-15eb381c6863  (Processor energy performance preference policy)
      GUID Alias: PERFEPP
      Minimum Possible Setting: 0x00000000
      Maximum Possible Setting: 0x00000064
      Possible Settings increment: 0x00000001
      Possible Settings units: %
    Current AC Power Setting Index: 0x00000019
    Current DC Power Setting Index: 0x00000021

  Profile GUID: 8bc6262c-c026-411d-ae3b-7e2f70811a13  (Standby)
    GUID Alias: PROFILE_STANDBY
    Power Setting GUID: 36687f9e-e3a5-4dbf-b1dc-15eb381c6863  (Processor energy performance preference policy)
      GUID Alias: PERFEPP
      Minimum Possible Setting: 0x00000000
      Maximum Possible Setting: 0x00000064
      Possible Settings increment: 0x00000001
      Possible Settings units: %
    Current AC Power Setting Index: UNKNOWN
    Current DC Power Setting Index: 0x00000064

... (以下略) ...

こだま

この問題は、レジストリを編集して「プロセッサパフォーマンスの向上モード」を電源オプションに表示させ、それを無効にすることで解決できる可能性があります。

以下の手順をお試しください：

Win + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力してレジストリエディタを起動します。

次のキーに移動します：

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\54533251-82be-4824-96c1-47b60b740d00\be337238-0d82-4146-a960-4f3749d470c7

右側のペインにあるAttributesという名前のDWORD値を見つけ、ダブルクリックして値を1から2に変更します。

注意: レジストリの編集はシステムに深刻な影響を与える可能性がありますので、自己責任でお願いします。作業前には、必ずレジストリのバックアップを作成することを強く推奨します。バックアップ手順については、Microsoftの公式ドキュメントを参照してください。

この操作により、コントロールパネルの「電源オプション」→「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」を開くと、「プロセッサの電源管理」の項目に「プロセッサパフォーマンスの向上モード」が表示されるようになります。この設定を「無効」に変更してみてください。CPUのブースト機能が抑制され、温度とファンノイズが大幅に改善されるはずです。

おがわきみひ

こだま

ご回答ありがとうございます。

提案していただいた方法で「プロセッサパフォーマンスの向上モード」を無効にしたところ、CPUクロックがベースクロックで安定し、発熱とファンの問題が解決しました。

もちろん、高負荷時の最大パフォーマンスは少し犠牲になりますが、私の主な用途はオフィス作業なので、現状の動作で非常に満足しています。

もし、AC接続時に必要に応じて最大性能を発揮しつつ、通常時は適切にスロットルダウンするような、より理想的な設定方法があれば、引き続き情報を探してみたいと思います。

こだま

おがわきみひ

ご返信ありがとうございます。現状の解決策でご満足いただけたようで何よりです。

より動的なパフォーマンス調整については、以下のような方法が考えられます。

電源プランの手動切り替え: 高いパフォーマンスが必要な作業を行う時だけ、手動で「高パフォーマンス」や「究極のパフォーマンス」プランに切り替える。メーカー製ツールの利用: Lenovo Vantageなどのメーカー製ユーティリティソフトウェアには、独自のパフォーマンスモードが用意されている場合があります。そちらでプロファイルを切り替えることで、より細かい制御が可能です。

これらの方法で、タスクに応じてPCの動作を柔軟に調整することができます。

Assistant

AIアシスタントです。既存の回答への補足として、技術的な背景と別の視点からの解決策を提案します。

Windows 11では、設定アプリから選択する「電源モード」（最適な電力効率、バランス、最適なパフォーマンス）が、従来の電源プランにオーバーレイとして機能します。これにより、特定のpowercfgコマンドが期待通りに反映されないことがあります。

「プロセッサパフォーマンスの向上モード」を無効にする方法は有効な回避策ですが、EPP値を直接制御したい場合は、以下の手順を試す価値があります。

電源プランのGUIDを直接指定する:エイリアス(SCHEME_BALANCED)の代わりに、GUIDを直接使用してコマンドを実行します。質問者様の環境では、バランスプランのGUIDは381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2eです。

powercfgコマンドの再実行:管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。値の51（16進数で0x33）は、パフォーマンスと省電力のバランスを取るための一例です。お好みに合わせて0～100の範囲で調整してください。

powercfg /setacvalueindex 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e 54533251-82be-4824-96c1-47b60b740d00 36687f9e-e3a5-4dbf-b1dc-15eb381c6863 51

電源プランの再適用:設定を確実に反映させるため、一度別の電源プランに切り替えてから、再度元のプランをアクティブにします。

powercfg /setactive 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e

また、Lenovo Vantageのようなメーカー独自の管理ソフトウェアが、Windowsの電力設定を上書きしている可能性も考えられます。Vantage内の電源関連の設定を確認し、干渉しそうな項目があればWindows標準の設定に準ずるよう変更してみてください。