問題解決、おめでとうございます。補足情報として、今回の現象について解説します。
PTT (Platform Trust Technology) とは?
インテル® PTTは、CPUに統合されたファームウェアベースのTPM(Trusted Platform Module)機能です。物理的なTPMチップの代わりに、同等のセキュリティ機能を提供します。DellなどのPCでは、BIOS/UEFI上でこの名称が使われることがよくあります。
なぜ回復キーを求められたのか?
BitLocker(デバイスの暗号化)は、PCのハードウェア構成をTPM/PTTに記録し、起動時にその構成が変更されていないかチェックします。BIOSアップデートや設定変更、ハードウェアの交換などが行われると、構成が変化したと判断され、セキュリティ保護のために回復キーの入力が求められます。今回の場合、何らかの理由でPTTが無効になっていたため、毎回キーを要求される状態になっていました。
今後のための簡単な対処法
同様の問題が発生した場合、BIOSを触る前に試せる簡単な対処法として「保護の中断」があります。
管理者権限でPCにサインインします。「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」→「BitLocker ドライブ暗号化」へ進みます。暗号化されているドライブ(通常はC:)の「保護の中断」をクリックします。警告が表示されたら「はい」を選択します。PCを再起動します。再度同じ画面を開き、「保護の再開」をクリックします。この操作により、TPM/PTTのキーがOSと再同期され、問題が解決することがあります。