この問題は、Windows 11 23H2のアップデートに伴い、一部のUI設定が意図せず削除されてしまったことが原因と考えられます。Microsoftによる公式な修正を待つ間、以下のレジストリ編集によって問題を解決できる可能性が高いです。これは現在最も有効な回避策としてコミュニティで報告されています。
【警告】レジストリの編集はシステムに深刻な影響を与える可能性があります。作業前に必ずシステムの復元ポイントを作成するか、レジストリのバックアップを取ってください。
手順1:PowerShellで必要な情報を取得する
スタートメニューを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。以下の2つのコマンドをそれぞれ実行し、表示されるPackageFamilyName
をすべてコピーして、メモ帳などに貼り付けておきます。Get-AppxPackage *xbox* | Select-Object -ExpandProperty PackageFamilyName
Get-AppxPackage *gaming* | Select-Object -ExpandProperty PackageFamilyName
※コマンド実行後、複数の名前が表示されます。重複しているものは削除し、リストを整理してください。
手順2:レジストリエディタで設定を行う
Windows
キー + R
キーを押し、「regedit
」と入力してレジストリエディタを起動します。左側のツリーで、以下のパスまで移動します。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\AppPrivacy
※もしAppPrivacy
というキーが存在しない場合は、Windows
キーを右クリックし、「新規」→「キー」と選択して作成してください。右側の何もない空間で右クリックし、「新規」→「複数行文字列値」を選択します。新しい値の名前を「LetAppsRunInBackground_ForceAllowTheseApps
」に変更します。作成した「LetAppsRunInBackground_ForceAllowTheseApps
」をダブルクリックし、「値のデータ」の欄に、手順1でメモ帳にコピーしたPackageFamilyName
を1行に1つずつ貼り付けます。「OK」をクリックしてウィンドウを閉じ、PCを再起動します。再起動後、Xbox Game Barを起動し、パーティーチャットが正常に機能するか確認してください。これにより、特定のアプリのバックグラウンド実行が強制的に許可され、問題が解消されるはずです。