長すぎるファイル名のファイルを削除するには、Windowsの標準のパス長制限(MAX_PATH、約260文字)を回避するための特別な手段が必要です。いくつかの効果的な方法を提案します。
解決策1:
\\?\
プレフィックスの使用(コマンドプロンプト)
これは最も確実な方法の一つです。パスの先頭に \\?\
を付けると、Windows APIによるパス文字列の解釈が無効になり、最大32,767文字の「ロングパス」を直接扱えるようになります。
コマンドプロンプトを開きます。以下のコマンドを入力します。パスにスペースが含まれるため、パス全体をダブルクォーテーション"
で囲んでください。del "\\?\C:\Users\あなたのユーザー名\Downloads\長いファイル名.pdf"
解決策2: PowerShellの
-LiteralPath
を使用
PowerShellはロングパスに標準で対応しており、より高機能です。特に -LiteralPath
パラメータは、パスをワイルドカードなどとして解釈せず、文字通りに扱ってくれるため、確実な操作が可能です。
PowerShellを開きます(スタートメニューで「PowerShell」と検索)。以下のコマンドを実行します。Remove-Item -LiteralPath "\\?\C:\Users\あなたのユーザー名\Downloads\長いファイル名.pdf"
解決策3: 7-Zip ファイルマネージャー
GUIでの操作を好む場合、この方法が簡単です。フリーの圧縮・解凍ソフトである7-Zipには、高性能なファイルマネージャーが付属しており、これがロングパスに標準で対応しています。
7-Zipをインストールします。7-Zip File Managerを起動します。プログラム内で該当のファイルがあるフォルダに移動し、ファイルを選択して削除します。これらのいずれかの方法で、問題は解決するはずです。