Windows Updateによる意図しないドライバーの自動更新を停止するには、いくつかの方法があります。状況に応じて最適な手順が異なりますので、以下に代表的な解決策をまとめました。
方法1:デバイスのインストール設定の変更
これは最も基本的な設定ですが、Windowsのバージョンや設定によっては、この設定だけでは不十分な場合があります。
Windowsキー + Rを押し、sysdm.cplと入力して「OK」をクリックします。
「ハードウェア」タブを開き、「デバイスのインストール設定」をクリックします。
「いいえ(デバイスが正しく動作しない可能性があります)」を選択し、「変更の保存」をクリックします。
方法2:「更新プログラムの表示または非表示」トラブルシューティングツール
特定の更新プログラムを一時的にブロックするためのMicrosoft公式ツールです。問題のドライバー更新が表示された際に有効です。
こちらからツールをダウンロードし、実行します。
「Hide updates」を選択し、リストからブロックしたいドライバー(例: Intel Corporation - Extension)にチェックを入れ、指示に従って非表示にします。
方法3:ローカルグループポリシーエディターによる制御(最も確実な方法)
Windows Pro/Enterpriseエディションで利用可能な、最も強力で確実な方法です。Windows Updateによる全ドライバーの自動インストールを根本的に無効化します。
Windowsキー + Rを押し、gpedit.mscと入力して「OK」をクリックします。
左側のペインで、以下の順に展開します。コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント → Windows Update → Windows Update から提供される更新プログラムの管理
右側の設定一覧から「Windows Update ドライバーを除外する」をダブルクリックします。
設定を「有効」に変更し、「適用」→「OK」をクリックします。
※Windows Homeエディションではグループポリシーエディターが利用できないため、レジストリ編集による同様の設定が必要になります。
補足:古いドライバーのクリーンアップ
上記の設定で自動更新を停止した後、不要なドライバーを安全に削除するには、「ディスククリーンアップ」のシステムファイルクリーンアップ機能で「デバイスドライバーパッケージ」を削除するか、より詳細な管理が必要な場合は「DriverStore Explorer」のようなサードパーティ製ツールを利用するのが効果的です。