「Windows RE イメージが見つかりません」というエラーは、多くの場合、WinREの構成情報が破損しているか、回復パーティションへの参照が正しくないために発生します。winre.wim
ファイルが存在していてもこの問題は起こり得ます。
以下の手順で、回復パーティションを再構成し、WinREを正しく再登録することで解決できる可能性があります。
ステップ 1: 準備
Windows 10/11のインストールメディア(ISOファイルなど)からsources\install.wim
内にあるwinre.wim
ファイルを抽出します。抽出したwinre.wim
をC:\Windows\System32\Recovery
フォルダにコピーします。ステップ 2: 回復パーティションの再設定とWinRE環境の構築
管理者としてコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを順に実行します。これにより、隠されている回復パーティションを一時的に操作可能にし、必要なフォルダを作成してWinREイメージをコピーします。
注意: sel vol 2
の数字「2」はご自身の環境に合わせて変更してください。diskpart
内でlist vol
を実行し、「回復」や「Recovery」と表示されているパーティションのボリューム番号を確認してください。
diskpart
sel vol 2
assign letter=S
exit
md S:\Recovery\WindowsRE
xcopy /h C:\Windows\System32\Recovery\winre.wim S:\Recovery\WindowsRE\
ステップ 3: WinREの場所を再登録
次に、WinREの場所として、先ほど準備した新しいパスをシステムに登録します。
reagentc /setreimage /path S:\Recovery\WindowsRE /target C:\Windows
ステップ 4: パーティションのクリーンアップとWinREの有効化
最後に、一時的に割り当てたドライブ文字を削除してパーティションを元の隠し状態に戻し、WinREを有効化します。
diskpart
sel vol S
remove letter=S
exit
reagentc /enable
ステップ 5: 確認
reagentc /info
を実行し、「Windows RE の状態」が「Enabled」になっていれば、すべての手順は成功です。