この問題について、一般的な原因と対処法をまとめます。
問題の核心:多くの場合、問題は「アカウントの追加」と「デバイスのEntra ID参加」を混同していることから生じます。単に職場アカウントを追加しただけでは、アプリやサービスへのアクセス権が得られるだけで、Windowsへのサインインユーザーとしては登録されません。Windowsに職場アカウントでサインインするには、デバイス自体を組織のネットワーク(Microsoft Entra ID)に参加させる必要があります。
解決策(回答2で解決済み)の再確認:
[設定] > [アカウント] > [職場または学校へのアクセス] を開きます。
[接続] をクリックします。
表示されたウィンドウで、メールアドレスをすぐに入力せず、下部にある「このデバイスをMicrosoft Entra IDに参加させる」を選択します。
画面の指示に従って職場アカウントでサインインし、セットアップを完了させます。
よくある追加の問題とトラブルシューティング:
- 「このデバイスをMicrosoft Entra IDに参加させる」のリンクが表示されない場合:このオプションはWindows 11 Pro/Enterpriseエディションで利用可能です。Homeエディションでは表示されません。 Proエディションであるにも関わらず表示されない場合、何らかのポリシーや設定が影響している可能性があります。
- エラーコード
80192EE7
が表示される場合:このエラーは、デバイス管理(MDM/MAM)の有効化に失敗したことを示します。 主な原因として以下が考えられます。
- ライセンスの問題: ユーザーに適切なIntuneライセンスが割り当てられていない。
- 登録制限: 組織のIT管理者が、IntuneやEntra IDでデバイスの登録台数や種類(個人所有デバイスの禁止など)を制限している。
- WIPポリシー: Windows Information Protection (WIP) の設定が残存しており、新しいデバイスの登録を妨げている。
- ネットワークの問題: Entra IDのサーバーへの接続に問題がある。
このエラーが発生した場合、基本的には組織のIT管理者に連絡し、アカウントのライセンスやEntra ID/Intuneの登録ポリシーを確認してもらう必要があります。