PコアとEコアのタスク割り当ては、Windows 11に搭載されている「Intel Thread Director」という機能が、タスクの性質を判断して最適なコアに動的に割り当てています。
Eコアの主な目的は、バックグラウンドで動作する多数の小さなタスクをまとめて処理し、システム全体の電力効率を高めることです。そのため、Core Temp
のようなツールで瞬間的な使用率を見ると、特にアイドル時や軽作業中には活動が少なく見えることがあります。
より詳細な動作を確認するには、以下の方法をお試しいただくのがおすすめです。
- タスクマネージャーの詳細表示: 「パフォーマンス」タブのCPUグラフ上で右クリックし、「グラフの変更」から「論理プロセッサ」を選択すると、全コアの動作状況を個別に確認できます。
- HWiNFO64などの専門ツール: より専門的な監視ツールで、各コアのクロック、使用率、温度などを詳細に追跡できます。
Eコアが特に効果を発揮するのは、以下のようなシナリオです。
- 動画のエンコード
- ソフトウェアのコンパイル
- 複数のバックグラウンドアプリ(例: Discord、音楽ストリーミング、ウイルス対策ソフト)を同時に実行している状態
最新のWindows Updateを適用することでThread Directorの性能も向上することがありますので、OSが最新の状態であることもご確認ください。