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Windowsサンドボックスのネットワーク速度が著しく低下する問題

これまでWindowsサンドボックスは問題なく動作していましたが、最近使用したところ、Edgeでのウェブページ読み込みが停止したり、ページの表示に数分かかったりするようになりました。これはFirefoxやChromeをインストールしても同様です。

根本的な原因は、自動的に作成される「既定のスイッチ」にあるようです。しかし、この既定のスイッチは編集できず、すべての設定がグレーアウトされています。

環境:

試したこと:

1. NICの切り替え:10GbpsのNICを無効にし、1GbpsのNICを有効にしてサンドボックスを再起動したところ、速度は正常に戻りました。しかし、10GbpsのNICに戻すと、サンドボックスとHyper-Vの両方でダウンロード速度が約3Mbpsにまで低下してしまいます。

2. iperf3でのテスト:iperf3でのテスト結果は以下の通りで、さらに混乱しています。

10Gbps NIC利用時における受信速度の低下について、何か解決のヒントはありますでしょうか？

WindowsサンドボックスやHyper-Vに関するご質問は、より専門的な技術者が集まる Microsoft Learn で投稿されることをお勧めします。

そちらのコミュニティでは、より専門的な解決策を得られる可能性があります。

自己解決しましたので、同様の問題に遭遇した方のために解決策を共有します。

原因はReceive Segment Coalescing (RSC)が深刻なパフォーマンス問題を引き起こしていたことでした。これを無効にすることで解決できます。

以下のいずれかのPowerShellまたはコマンドプロンプトのコマンドで無効化できます。(管理者として実行する必要があります)

1. アダプターごとに無効化:特定のネットワークアダプターのRSCを無効にします。

Disable-NetAdapterRsc -Name "イーサネット" -IPv4
# IPv6を利用している場合はこちらも実行
# Disable-NetAdapterRsc -Name "イーサネット" -IPv6

2. 仮想スイッチごとに無効化:（注: サンドボックスが使用する「既定の仮想スイッチ」は直接変更できないため、この方法はHyper-Vの他の仮想マシンに有効です。）

Set-VMSwitch -Name "スイッチ名" -EnableSoftwareRsc $false

3. システム全体で無効化:システム全体のTCP設定でRSCを無効にします。

netsh int tcp set global rsc=disabled

私の環境では、おそらくWindows Updateによってこの機能が自動的に有効化され、問題を引き起こしていたようです。

ご提示いただいた解決策は的確です。補足させていただきます。

RSC (Receive Segment Coalescing) は、ネットワークの受信処理において、CPU負荷を軽減するために複数のTCPパケットを一つの大きなパケットにまとめてから処理する機能です。

しかし、特定のネットワークアダプターのドライバーやハードウェアとの組み合わせによっては、互換性の問題が発生し、今回のような極端な速度低下を引き起こすことがあります。特に10GbEのような高速なNICでこの問題が報告されるケースが多いです。

そのため、問題が発生した際にはRSCを無効にすることが有効な解決策となります。