解決されたとのこと、何よりです。補足情報として、今回の事象について解説します。
セキュアブートの「カスタム」モードは、ユーザーが手動でセキュリティキー(PK, KEK, DB, DBX)を管理するための上級者向け設定です。工場出荷時、これらのキーが登録されていない状態だと、Windowsインストーラーはセキュアブートが有効であると正しく認識できず、要件を満たさないと判断することがあります。「標準」モードに切り替えることで、マザーボードにプリロードされたMicrosoft推奨の標準キーが適用され、インストーラーのチェックを正常にパスできるようになります。参考: ハードウェアが古い場合のバイパス方法今回のケースとは異なりますが、TPM 2.0やCPUが非対応の古いPCでWindows 11をインストールする場合、インストール画面で Shift + F10 を押してコマンドプロンプトを開き、レジストリエディタ(regedit)で以下のキーを作成することで、要件チェックをバイパスする方法もあります。 [1, 2, 3, 4]- キー:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup- 値:
AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU (DWORD 32ビット)- データ:
1注意: この方法はMicrosoftにサポートされておらず、将来のアップデートで問題が発生する可能性があるため、要件を満たしている新しいPCでは使用すべきではありません。