この問題は、Windowsの大型アップデートが失敗または中断された際に、古いバージョンの起動情報(ブートエントリ)が残ってしまうことが原因で発生します。解決策は、この不要なエントリを削除することです。方法は主に2つあります。
方法1:システム構成(msconfig)を使用する(推奨)
Windowsキー + R
を押し、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きます。msconfig
と入力してEnterキーを押します。「システム構成」ウィンドウが開いたら、「ブート」タブに移動します。不要なWindows 11のエントリ(通常、「現在のOS」と書かれていない方)を選択し、「削除」ボタンをクリックします。注意:「現在のOS; 規定のOS」と記載されているエントリは絶対に削除しないでください。「OK」をクリックし、PCを再起動します。方法2:コマンドプロンプト(bcdedit)を使用する(上級者向け)
より確実に操作したい場合は、コマンドプロンプトを使用します。
スタートメニューを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。まず、現在登録されているブートエントリの一覧を表示します。bcdedit /v
一覧の中から、削除したいエントリのidentifier({...}の形式の長い文字列)をコピーします。通常、descriptionが「Windows 11」となっており、deviceが不明なものや、パスが\Windows.old\...
となっているものが対象です。以下のコマンドで不要なエントリを削除します。({identifier}
の部分を先ほどコピーしたものに置き換えてください)bcdedit /delete {identifier}
「この操作を正しく完了しました。」と表示されれば成功です。PCを再起動して確認してください。通常は方法1で安全に解決できますが、うまくいかない場合は方法2をお試しください。