Windows 11 24H2へのアップデート後に発生するブラウザのちらつき問題について、コミュニティで報告されている複数の効果的な解決策をまとめました。
この問題は、主にOSとグラフィックドライバー間の互換性の問題(特にMPO機能)に起因することが多いようです。 以下の解決策を上から順に試すことをお勧めします。
解決策1:ANGLEグラフィックバックエンドの変更(推奨)
ハードウェアアクセラレーションを有効にしたまま問題を解決できる可能性が高い方法です。
Chromiumベースのブラウザ(Edge、Chromeなど)で、アドレスバーにedge://flags
またはchrome://flags
と入力します。
検索バーで「ANGLE」と検索します。
「Choose ANGLE graphics backend」の設定を「Default」から「OpenGL」または「D3D9」に変更します。
ブラウザを再起動します。
解決策2:ハードウェアアクセラレーションの無効化
最も簡単な回避策ですが、ブラウザゲームのパフォーマンスなどに影響が出る場合があります。
- ブラウザの「設定」→「システム(とパフォーマンス)」を開きます。
- 「使用可能な場合はハードウェア(グラフィックス)アクセラレータを使用する」をオフにします。
- ブラウザを再起動します。
解決策3:グラフィックドライバーの更新・再インストール
基本的な対処法として、お使いのグラフィックカード(NVIDIA/AMD/Intel)の公式サイトから最新のドライバーをクリーンインストールしてください。
解決策4:レジストリ編集によるMPOの無効化(上級者向け)
ちらつきの根本原因であるMPO(Multi-plane Overlay)を無効化する方法です。レジストリの操作はシステムに深刻な影響を与える可能性があるため、必ずバックアップを取ってから自己責任で行ってください。
レジストリエディターを開き、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\DWM
に移動します。
DWORD (32ビット) 値を新規作成し、名前を「OverlayTestMode
」、値を「5
」に設定します。
PCを再起動します。