エラーコード0x80071771
は、ファイルの暗号化に使用されたEFS(暗号化ファイルシステム)の証明書やキーに問題がある場合に発生します。OSを再インストールした際に、以前のOSで使用していた暗号化証明書が失われたことが原因である可能性が非常に高いです。
この問題を解決するために、以下の手順を試してみてください。
1. 暗号化証明書の復元OSを再インストールする前に、暗号化証明書(.pfx
または .p12
ファイル)をバックアップしていましたか?もしバックアップがあれば、それを新しいWindows 10環境にインポートすることで、ファイルにアクセスできるようになる可能性があります。
- バックアップした証明書ファイルをダブルクリックします。
- 証明書のインポートウィザードが開始されるので、画面の指示に従います。
- パスワードの入力を求められたら、エクスポート時に設定したパスワードを入力します。
- 「証明書をすべて次のストアに配置する」を選択し、「個人」ストアを指定してください。
もし証明書のバックアップがない場合、残念ながらファイルの復号は極めて困難です。
2. ファイルの所有権とアクセス許可の確認証明書の問題でない稀なケースとして、ファイルの所有権が原因である可能性も考えられます。以下の手順で所有権を現在のユーザーに変更してみてください。
- 対象のフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「セキュリティ」タブを開き、「詳細設定」ボタンをクリックします。
- 「所有者」の横にある「変更」リンクをクリックし、現在の自分のユーザーアカウント名を入力して「OK」をクリックします。
- 「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェックを入れ、「適用」→「OK」の順にクリックします。
3. データ復旧ソフトウェアの利用上記の方法で解決しない場合、最後の手段として、暗号化されたファイルの復旧に対応した専門のデータ復旧ソフトウェアを試すことが考えられます。ただし、成功の保証はありません。
注記: 今後のために、EFSでファイルを暗号化する場合は、必ず証明書をエクスポートし、安全な場所にバックアップしておくことを強くお勧めします。