「主にAC使用」モードに設定したにもかかわらず、バッテリー容量が短期間で低下したとのことで、ご心配のことと思います。
このモードは、バッテリーを満充電(100%)にせず、より低い充電レベル(例:80%~90%)に保つことで、バッテリーの劣化を遅らせることを目的としています。常に満充電状態を維持することは、リチウムイオンバッテリーにとって負荷が大きく、寿命を縮める一因となります。
powercfg /batteryreport
で報告される「設計容量(Design Capacity)」に対する「フル充電容量(Full Charge Capacity)」の低下は、バッテリーの物理的な劣化を示します。1週間で1000mAhの低下は確かに大きいように見えますが、以下の可能性が考えられます。
- キャリブレーションのずれバッテリー管理システムが認識している充電量と、実際のバッテリー残量にずれが生じている可能性があります。一度バッテリーを0%近くまで使い切り、そこから電源を切った状態で100%まで満充電する「キャリブレーション」を行うことで、表示が補正されることがあります。
- 測定誤差
powercfg
のレポートはあくまで推定値であり、短期間での測定値の変動には誤差が含まれる場合があります。しばらく同じ設定で様子を見ることをお勧めします。 - バッテリーの初期不良または寿命お使いのPCの購入時期にもよりますが、バッテリー自体の初期不良や、すでに寿命が近づいている可能性も考えられます。
結論として、「主にAC使用」設定は、AC電源に常時接続して使用するスタイルの方には最も推奨される設定です。まずはキャリブレーションを試してみて、それでも急激な劣化が続くようであれば、Dellのサポートにハードウェア診断を依頼することをお勧めします。