Windowsの「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」(MSRT) は、既存のセキュリティソフト(Microsoft Defenderやサードパーティ製品)がマルウェアによって無効化されたり破損したりした場合に備えて、それらが正常に機能しているかを確認するためのセカンドオピニオンとしてMicrosoftが設計したものです。そのため、Microsoftは毎月Windows Update経由でこのツールを配信し、実行することを推奨しています。
このツールはポータブル実行ファイルであり、実際にはインストールされません。単にC:\Windows\System32
フォルダにコピーされ、アップデートサイクル中に一度実行されるだけです。したがって、削除も簡単で、関連するファイルを削除するだけです。
詳細は以下の公式ドキュメントに記載されています。
Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールで特定の一般的なマルウェアを削除する (KB890830) - Microsoft サポート
MSRT を削除する方法
MSRT では、インストーラーは使用されません。通常、MSRT を実行すると、コンピューターのルート ドライブにランダムな名前の一時ディレクトリが作成されます。…(中略)…このような場合は、このフォルダーを手動で削除でき、コンピューターに悪影響はありません。
【補足】Windows 7が登場した当初のPCは、現在と比較してハードディスクの容量が非常に小さい場合がありました。Windows XPなどからアップグレードされたPCでは、HDD容量が数GB程度ということも珍しくありませんでした。そうした環境では、100MBを超えるファイルは相対的に「大きい」と感じられるかもしれません。