Windowsアップデート後にTeredo関連でゲームのマルチプレイに接続できなくなる問題は、よく報告されています。以下に包括的な解決策を提示します。
ステップ1: 簡単なコマンドを試す
まず、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してみてください。PCを再起動後、問題が解決するか確認します。
netsh interface teredo set state type=natawareclient
ステップ2: グループポリシーエディター(gpedit.msc)を使用する
ステップ1で解決しない場合、より確実な方法としてグループポリシーエディターを使用します。お使いのWindowsがHomeエディションの場合、まずgpeditを有効にする必要があります。
1. gpedit.mscの有効化 (Windows Homeエディションのみ)
メモ帳に以下のコードを貼り付け、gpedit.bat
という名前で保存します。ファイルを右クリックし、「管理者として実行」してください。
@echo off
pushd "%~dp0"
dir /b C:\Windows\servicing\Packages\Microsoft-Windows-GroupPolicy-ClientExtensions-Package~3*.mum >List.txt
dir /b C:\Windows\servicing\Packages\Microsoft-Windows-GroupPolicy-ClientTools-Package~3*.mum >>List.txt
for /f %%i in ('findstr /i . List.txt 2^>nul') do dism /online /norestart /add-package:"C:\Windows\servicing\Packages\%%i"
pause
2. Teredoの設定
gpedit.msc
を開き、以下のパスに移動します。コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > ネットワーク > TCPIP 設定 > IPv6 移行テクノロジ
ここで、「Teredoの状態を設定する」を「有効」にし、状態を「クライアント」に設定します。サーバー名も必要に応じてwin1910.ipv6.microsoft.com
に設定してください。
ステップ3: 最終確認とサービスの再起動
上記設定後も問題が解決しない、または問題が再発する場合は、以下の手順を確認してください。
- レジストリの確認: 管理者権限のコマンドプロンプトで
reg add HKLM\System\CurrentControlSet\Services\Tcpip6\Parameters /v DisabledComponents /t REG_DWORD /d 0x0 /f
を実行し、Teredoが無効化されていないことを確認します。 - サービスの再起動:
services.msc
を開き、「IP Helper」サービスを再起動します。
これらの手順を実行後、netsh interface teredo show state
コマンドで状態が qualified
または probe
になれば、接続できるはずです。