同じボリューム(ドライブ)内でファイルを移動する場合、処理は非常に高速で、ファイルのプロパティ(作成日時など)は変更されません。これは、ディレクトリ情報が更新されるだけだからです。
しかし、あるボリュームから別のボリュームへファイルを移動する場合、実際には「コピーしてから元ファイルを削除する」という処理が行われます。新しいボリュームに新しいファイルが作成されるため、作成日時も新しくなってしまいます。これは「作成日時」が、そのファイルがその場所に作成された日時を示すプロパティだからです。
もし扱っているファイルがMicrosoft Officeのファイルであれば、「コンテンツの作成日時」という別のプロパティがあり、こちらはファイルがコピーされても維持されます。同様に、JPGファイルには「撮影日時」というプロパティがあります。
これらのプロパティがないファイルの場合、元の作成日時を維持したままファイルをコピーするには、その機能を持つユーティリティを使用する必要があります。例えば、Windowsに標準で付属しているコマンドラインツールであるRoboCopyや、GUIで操作できるFastCopyなどがあります。 [2, 3, 4, 9, 12]