メモリ8GBの環境でメモリ不足エラーが発生するとのこと、承知いたしました。仮想メモリの設定について解説します。
結論から言うと、現在のPCでは「システム管理サイズ」に設定することが最も推奨されます。理由は以下の通りです。
- 効率性: 常に大容量を確保するのではなく、必要な時に必要な分だけディスク領域を使用するため、特にSSDの容量を効率的に使えます。
- 柔軟性: アプリケーションのメモリ使用量に応じて動的にサイズが変更されるため、予期せぬ大容量メモリの要求にも対応しやすいです。
「物理メモリの1.5倍」というルールは、メモリもディスクも小容量だった過去のものです。現在では必ずしも最適とは言えません。
「システム管理サイズ」に設定する手順 (Windows 11):
Windowsキー + Rを押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。sysdm.cplと入力してEnterキーを押します。「システムのプロパティ」ウィンドウで、「詳細設定」タブを選択し、パフォーマンスセクションの「設定」ボタンをクリックします。「パフォーマンス オプション」ウィンドウで、「詳細設定」タブを選択し、仮想メモリセクションの「変更」ボタンをクリックします。「すべてのドライブのページング ファイルのサイズを自動的に管理する」にチェックが入っていることを確認します。もし手動設定になっている場合は、このチェックを入れて「OK」を押してください。基本的にはこの設定で問題ありませんが、もし特定のアプリケーション(動画編集ソフトなど)が大量のメモリを要求し、それでも問題が解決しない場合に限り、手動でのサイズ設定を検討すると良いでしょう。