VirtualBoxでWindows 11をインストールする際に「このPCではWindows 11を実行できません」と表示される問題は、いくつかの設定を見直すことで解決できる場合があります。以下の手順を確認してみてください。
ステップ1:VirtualBoxを最新版にアップデート
古いバージョンのVirtualBoxはWindows 11に完全に対応していません。まず、VirtualBoxを最新バージョン(7.0.xなど)にアップデートしてください。バージョン6.1.28以降で対応が始まりましたが、最新版が最も安定しています。
ステップ2:仮想マシンの設定確認
Windows 11のシステム要件を満たすため、以下の設定が重要です。
- システム → マザーボード:
チップセット
: ICH9を選択EFIを有効化
: チェックを入れる
- システム → プロセッサー:
- ディスプレイ → スクリーン:
3Dアクセラレーションを有効化
: チェックを入れる
ステップ3:【最終手段】インストール時のチェックを回避
上記設定でもうまくいかない場合、インストール時にシステム要件のチェックを回避する裏技があります。
「このPCではWindows 11を実行できません」というエラー画面で、キーボードのShift + F10
を同時に押してコマンドプロンプトを起動します。コマンドプロンプトで regedit
と入力し、レジストリエディタを開きます。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup
に移動し、Setup
キーを右クリックして「新規」→「キー」を選択し、LabConfig
という名前のキーを作成します。作成したLabConfig
キーの中に、以下の3つのDWORD(32ビット)値を新規作成し、それぞれの値を1
に設定します。BypassTPMCheck
BypassSecureBootCheck
BypassRAMCheck
レジストリエディタとコマンドプロンプトを閉じ、インストーラーの「戻る」ボタンを押して再度インストールを進めると、チェックがスキップされてインストールが可能になります。これらの手順、特にVirtualBoxのアップデートと仮想マシンの設定見直しで解決することが多いです。試してみてください。