この問題は、Windows 11のメモ帳に存在する既知の不具合です。右Ctrl + 右Shiftというキーの組み合わせが、言語切り替えだけでなく、メモ帳の書字方向を「右から左」に切り替えるコマンドとしても誤って割り当てられているために発生します。
根本的な解決はMicrosoftの修正を待つ必要がありますが、それまでの回避策として以下の方法が有効です。
方法1:手動で設定を戻す(一時的)現象が発生した際に、メモ帳のウィンドウ内で右クリックし、「右から左の読み取り順序」のチェックを外すことで元に戻せます。ただし、再度ショートカットを使うと再発します。
方法2:Microsoft PowerToysでショートカットを無効化する(推奨)より恒久的な対策として、Microsoft公式ツールであるPowerToysの「Keyboard Manager」機能を利用します。
- PowerToysをインストールし、Keyboard Managerを有効にします。
- 「キーの再マッピング」ではなく、「ショートカットの再マッピング」を選択します。
- 「物理ショートカット」の「+」ボタンを押し、
Ctrl (Right) + Shift (Right) を設定します。 - 「マップ先」のドロップダウンから「無効」を選択します。
- 「ターゲットアプリ」にメモ帳の実行ファイル名である「
notepad.exe」を指定します。これにより、他のアプリケーションに影響を与えることなく、メモ帳でのみこのショートカットが無効になります。
この設定により、メモ帳で右Ctrl + 右Shiftを押しても何も起こらなくなり、意図しない書字方向の変更を防ぐことができます。