この現象は、WindowsにおけるBluetoothオーディオプロファイルの仕様が原因で発生する典型的な問題です。
原因の解説:
BluetoothヘッドセットをPCに接続すると、通常2つのモード(プロファイル)で認識されます。
Stereo (A2DP)
: 高音質で音楽などを聴くためのモードです。マイクは使用できません。
Hands-Free AG Audio (HFP)
: マイクを使用する通話用のモードです。音質はモノラルに低下します。
マイクを有効にすると、Windowsは自動的に音声全体を低音質のHands-Free
モードに切り替えます。このため、音楽やゲームの音質が著しく低下し、音量もそれに伴い変化することがあります。これが「音量が極端に小さくなる」と感じる原因です。
対策:
高音質を維持したままマイクを使いたい場合、残念ながらBluetoothの仕様上、難しいことが多いです。しかし、マイクは不要で、単にマイクを有効にした際に音量が下がる問題を避けたい場合は、以下の設定でHands-Free
モードを無効化できます。
コントロールパネル
を開きます(検索バーで「control」と入力すると見つかります)。
ハードウェアとサウンド
> デバイスとプリンター
に移動します。
お使いのヘッドセット(WH-1000XM4)のアイコンを右クリックし、プロパティ
を選択します。
サービス
タブを開きます。
サービスの一覧からハンズフリーテレフォニー
のチェックを外し、適用
をクリックしてOKを押します。
注意点:
この設定を行うと、PCはヘッドセットを常に高音質のStereo
モードで認識するようになりますが、ヘッドセット内蔵のマイクはPC上で使用できなくなります。PCでマイクを使用したい場合は、別途USBマイクなどを用意するか、上記の設定を元に戻す必要があります。