解説:Windows 11におけるゲストアカウントの仕様変更
Windows 10およびWindows 11では、セキュリティ強化のため、従来の組み込み「Guest」アカウントは標準で無効化されています。net user guest /active:yes
コマンドで有効化しても、多くの環境でログイン画面には表示されなくなりました。これは不具合ではなく、現在のWindowsの仕様です。
そのため、最も確実な方法は、ゲスト用途の新しいローカルアカウントを作成することです。このアカウントに管理者権限を与えず、パスワードを空にすることで、従来のゲストアカウントとほぼ同様の安全な一時利用環境を構築できます。
推奨される手順:
「設定」を開き、「アカウント」 > 「その他のユーザー」(または「家族とその他のユーザー」)へ進みます。「アカウントの追加」(または「その他のユーザーをこのPCに追加」)をクリックします。Microsoftのサインイン画面が表示されたら、「このユーザーのサインイン情報がありません」をクリックします。次の画面で、「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。「このPCのユーザーを作成します」という画面で、ユーザー名(例:「Visitor」「TempUser」など、分かりやすい名前)を入力します。パスワードの欄はすべて空のままにして「次へ」をクリックします。これでパスワードなしでログインできる標準ユーザーが作成され、ログイン画面に表示されるようになります。