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Windows 11のシャットダウンと再起動は同じですか？

タスクマネージャーのパフォーマンス項目（CPU）を見ると、シャットダウンを実行しても「稼働時間」がリセットされず、継続してカウントされています。一方で、再起動をすると、この稼働時間はリセットされます。

システムをクリーンな状態にする、という観点から考えると、シャットダウンよりも再起動の方が優れているのでしょうか？

Windowsには「高速スタートアップ」という機能があり、PCの起動を速くする役割を担っています。シャットダウンを選ぶと、PCはシステムの状態の一部を保存してから電源を落とすため、次回の起動が速くなります。

しかし、再起動の場合はすべてを完全に終了させてから起動し直します。そのため、もしシステム全体をリフレッシュしてクリーンな状態にしたいのであれば、シャットダウンよりも再起動を選択する方が効果的です。

ご質問の現象は、Windowsの「高速スタートアップ」機能が原因です。この機能は、シャットダウン時にRAM上の一部の情報をストレージに保存し、次回のPC起動を高速化するためのものです。そのため、タスクマネージャーの「稼働時間」が継続してカウントされるのです。

「再起動」はPCを完全にシャットダウンしてから再度起動するため、「稼働時間」のクロックもリセットされます。

もし、常にシャットダウンでPCを完全に終了させたい場合は、以下の手順で「高速スタートアップ」を無効に設定できます。

結論から言うと、現在のWindowsではシャットダウンと再起動は明確に異なる動作をします。ご認識の通り、システムのリフレッシュという点では再起動が優れています。

なぜ違うのか？

これは「高速スタートアップ」という機能がデフォルトで有効になっているためです。

シャットダウン: ユーザーセッションは終了しますが、OSの中核部分(カーネル)は完全に終了せず、休止状態(ハイバネーション)に近い形でディスクに保存されます。これにより、次回の起動が高速になります。これが「稼働時間」がリセットされない理由です。
再起動: すべてのプロセスを完全に終了し、メモリを解放してから、システムをゼロから起動し直します。ドライバーの読み込みなどもすべて最初から行われます。

どちらをいつ使うべきか？

シャットダウン: 日常的にPCを使い終える場合。次回すぐに作業を始めたい時に便利です。
再起動: システムの動作が不安定な時、ソフトウェアやドライバーをインストール・アップデートした後、Windows Updateを適用した後など、システムを完全にリフレッシュしたい場合に推奨されます。

したがって、PCの安定性を保つためには、シャットダウンばかりでなく、定期的に再起動を行うことをお勧めします。