誤検知とは、ウイルス対策ソフトが安全なファイルを誤って悪意のあるファイル(脅威)として検出してしまう現象のことです。
すべてのセキュリティソフトで誤検知は起こり得ますが、特にヒューリスティック分析という技術を使っている場合に発生しやすくなります。
ヒューリスティック分析とは、定義ファイル(シグネチャ)にない未知の新しいウイルスを、その挙動や特徴から推測して検出する技術です。これにより新しい脅威に迅速に対応できます。その反面、シグネチャに基づく検出よりも確実性が低く、問題のないプログラムを疑わしいと判断してしまう可能性が高まります。そのため、ヒューリスティックで検出されたファイルは、すぐに削除されるのではなく、まず隔離されるのが一般的です。もし安全なファイルだとわかれば、後から復元し、除外リストに追加することができます。